
・職場は常に人手不足で「退職します」の一言がなかなか言い出せない。
・できれば円満に退職したい。
こういったお悩みに答えます。
この記事では、円満に退職するための手順を6ステップで紹介しています。
6ステップの手順にそって進めることで『勢いに任せて上司に退職を伝えたけど、うまく言いくるめられてしまい結局退職できずに引き延ばされてしまった...』ということがなくなります。
- 一度冷静になって判断することができる
- 上司に退職の報告をするタイミングを間違わない
- 退職手続きの漏れがない

看護師が円満退職するための手順
退職理由がどうであれ、社会人として、お世話になった病院を円満退職したいという気持ちはみなさん同じだと思います。
退職を決意したら、まずはきちんと計画を立てることが大切です。
衝動的に辞めてしまう前に、今一度冷静になり『本当に辞めてもいいか、後悔しないか』しっかり考えましょう。
後悔しない決断ができれば準備を進めていきましょう。

こういった方は転職サイトを見てみることもおすすめです。
転職サイトは無料で登録できるものがほとんどです。今まで関わったことのない企業なども見ることができるので考えの幅が広がります。
さらに、現状を客観的に分析することもできるので「今の会社の待遇が悪いと思っていたけど、他の会社とそんなに変わらないな…」など気づくことも少なくありません。

退職後、どうするのかを明確にする
辞めることを決めたらまずはその後どうするかを明確にする必要があります。
- しばらくゆっくりしたい
- 看護師以外の仕事もしてみたい
- 転職しようと思っている
選択肢はいくつかあります。
まずはここでしっかり決めておかなければ、上司に退職の意思を伝える際に考えがぶれてしまい、退職を引きのばされることがあるので注意しましょう。
自分だけで考えるのではなく、家族にも納得してもらう必要があります。

転職を考えているのであれば『転職サイトに登録』したり、時間に余裕のある方は『ハローワークに足を運ぶ』など、ある程度転職先の候補を絞っておきましょう。
退職を考える際に見落としがちなのが税金です。
税金にそなえ、お金に余裕があるかも必ず確認しておきましょう。
退職する際、住民税の未納分を納入する必要があります。
退職時期で支払い方法が変わりますが、引かれるお金が出てくるということも理解しておきましょう。
以上の点も踏まえ『本当に退職していいのか』を今一度考えてチェックリストを活用して評価してください。
チェックができたら次のステップに移りましょう。
チェックリスト
□退職後どうするのかを明確にする
□転職するのであれば、転職サイトに無料登録もしくはハローワークへ
□自分の意思を家族に相談し、納得してもらう
□税金にそなえ、お金に余裕があるか確認
就業規則を確認する
退職の意思を伝える前に、必ず『就業規則』を確認しておきましょう。退職の意思を伝えるタイミングについて記載されているので、この時期を目安に上司に伝える必要があります。
看護師の場合、病院側も退職後の人員を補うために募集をかける必要があるため「退職の2か月前に申し出る」というところが多いです。

チェックリスト
□就業規則の確認
□上司に伝える日程を考える
□上司に伝える際、話す内容を整理しておく
退職の意思を伝える
業務の引継ぎや上司から引きとめられる可能性も考慮し、就業規則の規定より少し余裕をもって直属の上司に退職の意思表示をしましょう。

自分のキャリアアップのために転職したいということや、この病院では学べないことなどを伝えられると、上司も引きとめにくくなります。


上司の承諾を得たら、有給残日数を確認し、正式な退職日を相談しましょう。
各社で定められている就業規則を守ることも円満退社のために必須です。
チェックリスト
□上司に退職の意向を伝え、承諾を得た
□有給残日数を確認
□退職日を相談
退職日が決定したら退職届を提出
退職日が決定したら、退職日の1か月前までには直属の上司に退職届を手渡しましょう。
院内の総務課で退職後の手続きを一緒に行ってくれます。
住民税の支払い方法、金額などの説明をうけましょう。
チェックリスト
□退職願(退職届)提出
□離職票(失業手当をもらう場合は必要)の準備を依頼(発行するのに一定期間必要なので余裕をもって)
□住民税の支払い方法の確認
□年金手帳受領(原則本人管理だが、会社が預かっていることもあるため手元にない場合は確認)
□雇用保険被保険者証の受領(転職先に渡すため大切に保管)
□引き継ぎの準備
業務の引き継ぎを行う
退職後、迷惑がかからないよう引き継ぎは必ず行いましょう。
任されていた委員会の仕事は、直接後任のスタッフに伝え、何かトラブルがあった際にすぐ対処できるように退職日ぎりぎりではなく余裕をもって行う必要があります。

チェックリスト
□引き継ぎを行う
□引き継ぎ後、トラブルや漏れがないか確認
退職
退職日の業務終了時にあいさつをするので事前に考えておくとスムーズにできます。
退職日であっても、最後まで業務はしっかり行いましょう。
お世話になった上司や同僚一人一人に一言伝えることも大切です。退職日に出勤しないスタッフには、あらかじめ最後一緒に勤務する日を確認してあいさつしておきましょう。
チェックリスト
□退職時のあいさつを考えておく
□健康保険証の返還(退職日までは使用可)
□支給された制服の返還
□転職先未定の場合は被保険者資格喪失証明書の受領
□源泉徴収票の受領(確定申告に必要。年内に転職予定であれば転職先に提出)
円満退職の秘訣は計画を立てること
退職を考えた際は、その場の勢いで伝えるのではなく『今一度冷静になって本当に退職してもいいのか』を考えることが大切です。
そのうえで、退職を決意したらしっかり計画を立てましょう。
退職は大きな決断が必要となります。
退職を伝えてから職場の人と雰囲気があ悪くなった...という余計なストレスがかからないよう、この記事にある6ステップで円満に、スムーズに退職できることを願っています。